偏差値といじめの有無の関係について、現役進学校生から。

を読んで。

最初に断っておくと、これはあくまでも僕個人の体験であって、一般に成り立つかといわれると正直自信がない。なのでまぁこういう話もあるんだ程度に読んでください。

とりあえず僕のスペックをいっておくと、東大合格者数ランキングベスト10に入る関東の学校に通う高2男子です。その学校は基本は中高一貫校なんだけど、高校からの入学枠もあって、僕はそこから入りました(この時点でかなり学校絞られますね)。中学受験はしていなくて、普通の公立中に通ってました。

まずいじめの発生率ですけど、圧倒的に中学の方が多かったです。殴る蹴るといった肉体的な攻撃はもちろん、上履き隠しとかシカトとか陰口とか権力闘争とか、ホントに色々なことがありました。というかいじめに限らず、窃盗とか煙草とかトイレットペーパー燃やしとか、どう拡大解釈しても褒められたものではない事件もいくつかありました。かく言う僕もいろいろ悪口を言われてたみたいですが、そんなのにいちいち関わって時間を無駄にすることほど愚かではないのでいつも無視してました。今思うとこういう態度が嫌われてたのかもしれませんが。

それに対し、今僕が通う学校はいたって平和です。少なくとも僕の目の届く範囲では。もちろん、人間である以上誰が好き誰が嫌いといったものはあるでしょうが、それがいじめという形まで発展することはまずないし、また変な奴ほど刺激を受けられることも多いから誰かをはぶることもない。というか、勉強、部活、学校行事、趣味、デート*1などなど、それだけで精一杯なのに、わざわざ嫌いな人間に関わるなんてあほらしい*2ということを、みんなわかってる。だからいじめも起きない。倫理的に駄目だからとかそういうのじゃなく、いやもちろんそれも主な理由なんだけど、それ以上に非合理で無意味だからというのが大きいように思う。

と、ここまでは偏差値といじめの関係についての僕の見解。以下は今回の騒動で思ったこと。

それは、「『勉強できる奴は心が歪んでる』というステレオタイプを持った人がまだいる」ということ。

はてなブックマーク - 偏差値の高い学校に行くとイジメが少なくなる理由 - りとすらを読むと、偏差値が高いからいじめの手法も巧妙で、だからばれないんじゃないかという意見が結構ある。まるで進学校の生徒の方が陰湿だとでも言いたいみたいだが、ここではっきり書いておく。偏差値と「心の豊かさ(笑)」の間には何の相関もない(と僕は思う)。正の相関も、負の相関も、だ。もちろん、こんなことを書いている僕自身が心の捻じ曲がったやつ(笑)である可能性があり、その場合はこの文章自体が無意味な自己弁護になってしまうのだけど、まぁそこは置いておくとしよう。ちょっと前に和田秀樹が雑誌に書いて痛いニュースにさらされてたが、いい加減「高偏差値＝悪」という根拠のない思い込みは捨てて欲しいものだ。無視してしまえばいいのかもしれないが、言われて気持ちのいいものではない。

なんだかまとまりのない文章になってしまったが、このままアップします。

*1:もちろん、一部に限りますが

*2:付け足すと、id:kazukanさんの「勉強が一番大切なことで、他の事はどうでもいいことなんだという価値観がそれぞれの生徒の中で育つ。そのため、イジメなんかしているよりも勉強に時間を割いた方がいい。という発想になってくる。」という一文は、ちょっと悪意的だと思う。