小室さんのやったことって、焼き畑農業みたいなものだったんだと思う。
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51372420.html
リスナーという土壌にアーティストの才能が落ちると、良い曲という木が生えてくる。それが集まって、文化=森を作る。
木から落ちた葉っぱは土壌を豊かにし、そこからまた木が生える。森はどんどん豊かになっていく。
そこに小室さんは火をつけた。ベースラインやコード進行の使いまわし。焼き畑農業。焼き畑は、短期的には土地の収益を上げるんだけど、やがて土地は痩せる。痩せた土地には貧相な草しか生えない。
小室さんは自身の流れを継ぐものとして宇多田をあげてるが、違うだろう。宇多田は少なくとも新しい音にチャレンジしてる。ぼくはくまはむしろその挑戦の一つと見るべきだ。
むしろ、greeeeeeenやらaquatimesやら湘南の風といったアーティストこそが、小室哲哉の申し子といえる。ミスチルだって、戦闘的だったのはシフクノオトまでだ。それ以降はコバタケのオーバープロデュースの奴隷と化してる。
小遣い稼ぎとはいえ、今さら何いってんだか。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破「YOU CAN (NOT) ADAVANCE」――このまま終わるとは思えない
やっと観にいけた。前から四列目の席。戦闘描写とかテンポとか、どれを取っても素晴らしかった。「傑作」と呼ぶにふさわしい作品だろう。
でも。何だろう。全体を通して、何というか、薄ら寒さが漂ってたような、そんな気がする。
確かに、旧劇場版と比べればかなり「健康的」だったと思う。レイはすっかり人間らしいし、アスカも式波になってヤンデレ要素が抜け落ちた*1。ゲンドウの言動は父親らしくなってるし(計画の一部かもしれないけど)、今回のリツコは不倫してないようだ。人間関係のギスギスしたところは全部改められている。お色気シーンも多いし。
だからこそ、随所に顔を見せる皮肉めいた暗さが気になる。特にラストシーン。
「悲しみのない自由な空へ」なんて旧劇場版が否定したものまんまだし、マリ「都合のいい奴・・・うぅ寒い。ハーックション!」なんて、ご都合主義の展開に対する皮肉としか思えない(北極では平気だったマリが常夏の第3新東京市で寒がるか?)。主題歌では「寝ても醒めても少年マンガ夢見てばっか」。サブタイトルは「YOU CAN (NOT) ADAVANCE」。
そしてトドメがS-DAT。「序」では25-26を繰り返していたシンジのS-DATは、マリ登場と同時に27へ進んだかと思いきや、直後に調子が悪くなる。これは「成長」「進歩」とその先の悲劇を暗示してるのではないか。シンジが自らの意志で捨てたのに、レイが拾ってくるところも不吉だ。
何だかまとまりのない文章になったが、とにかくこのままでは終わらない気がする。「エンターテインメント」を標榜しているとはいえ、庵野監督にはEOEという前科がある。Qでは何がしかのどんでん返しが待ってるんじゃないだろうか。
*1:料理のシーンの「シンジはもっと薄味のほうがいいかしら」というセリフの切なさにはキュンときた。
久々に友達に会ったよ。
考え方やスタンスは変わっても、口癖やしぐさはあいかわらずなんだなと感心した。
「偶然とは何か」
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はじめに
北欧史について
第1章 偶然
サイコロとビリヤードの違い/分割できないものを分配する方法/インチキできないくじ引きは実現できるか/修道士エドヴィンの論証 ほか
第2章 運命
世界に意味があるとは? /マックスウェルの悪魔に世界はどう見えるか?/偶然を装う/純粋に不条理な世界 ほか
第3章 予想
「聞く気ある者」が聞く/預言とその実現/合理的予想/状況判断の難しさ ほか
第4章 カオス
もしあのとき……/指数関数的不安定性/不安定性を利用する/時間の尺度の問題 ほか
第5章 リスク
出来事に確率を割りふる/微小要素に分解する/「無知」の状況、「不確実な」状況、「確率論的な」状況/神が存在する方に賭ける ほか
第6章 統計
ファラオの政策/リスクを分散させる/独立性/統計学/相関性のある場合 ほか
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物理学者ファインマンの自伝。
けたけた笑えるところもあれば、著者の学問への情熱を感じられる部分もある。
巷で流行の自己啓発本(笑)よりもずっとためになる一冊。
「ロボットの心」
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