「ブレードランナー」
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 1996/12/20
- メディア: DVD
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有名だけど見たことが無かった作品。
原作はディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」ということだが、まったく別の物語とした方がよさそうだ。
例えば、マーサー教が出てこない。
原作では共感能力を持つ人類の象徴として出てきていたマーサー教が出てこない。なんていうか、素朴。荒れきった世界における悲哀というか混沌はあるんだけども。
それから、アンドロイドも違う。
映画ではレプリカントという名前になっていることもあって、原作よりも人間に近い。「製造後数年経つと感情が芽生える」ってはっきり言及されてるし。原作ではもっとつかみ所の無い感じがしたんだけど。
レイチェルと主人公の関係もそう。映画では普通に恋愛。
あと主人公デッカードの正体が謎。作中でのレプリカントの数についての発言が矛盾している。ひょっとしてデッカードはレプリカントなのか?それはそれで面白いんだが。(追記:やっぱり論争になってるんだね→wikipedia:ブレードランナー)
原作は人間存在について、映画はレプリカントの悲哀が中心になってる。どっちもそれぞれ面白いとは思う。