みんながいよいよ出発するというもっとも重大なその晩に、風向きは東にかわりました。風は十二時をすぎるとまもなくふきだしたのですが、日がしずんでからでなくては、出発しないことにきめていました。 海はあたたかく、深い青色は水晶玉の中の青のようでし…
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